Clubhouseはいまも動いている。ただし、匿名で聴くには月額プランが要る
Clubhouseで、誰にも気づかれずに部屋を聴く「匿名での聴取」は、有料のClubhouse Plusに入っている機能です。米国のApp Storeの掲載では、Plusは月$4.99〜$6.99、年$49.99〜$59.99でした(2026年8月27日確認)。部屋に入る、話す、進行役をする、という基本は無料です。ページの上で待っているのはVeilrの音声チャットで、そこには聴衆がいません。話すのは二人だけです。
Clubhouseは現在どうなっているのか
「Clubhouseは終わった」とよく言われますが、確かめた範囲では動いています。App Storeでは、確認の2日前に新しい版が出ていて、評価は79万件で4.8でした。Google Playでも2026年8月21日に更新があり、インストールは1000万以上、評価は59万件で4.5です。運営は創業時からのAlpha Exploration Co.のままです。
ただ、2021年のような盛り上がりは戻っていません。2023年4月には、社員を半分に減らすと発表しました。中身も何度か変わっています。2022年にはアプリを多くの「クラブハウス」に分け、2023年から2024年にかけては非同期の音声メッセージ「Chats」へ向きを変え、いまはまたライブの音声ルームを前面に出しています。3年のあいだに、同じ名前で三つの違う製品があったことになります。
Plusで買えるもの
Clubhouseの公式ヘルプによると、Plusで使えるのは次の4つです。
- 匿名での聴取
- ほかの人のアイコン写真の履歴を見る
- 自分のプロフィールを誰が見たかを知る
- プロフィールに最大8つのリンクを載せる
このほかに、アプリ内の通貨としてCoinsが$0.49〜$24.99で売られていますが、何に使うのかは公開された資料に書かれていません。Plusの値段の幅は、App Storeが国ごとの価格をまとめて見せているためで、どの国でいくらなのかは確かめられていません。
登録で渡すもの
プライバシーポリシーでは、アカウントを作るときに、ユーザー名、名前、電話番号、メールアドレス、パスワード、生年月日を求めています。電話番号ははっきり必須の項目です。
はじめは招待がないと入れず、誰でも使えるようになったのは2021年7月21日です。その前にはeBayで招待が最高$400で売られていたこともあります。同じ年の4月には、130万人分の利用者の記録(名前やSNSのアカウント名)がハッカーの掲示板に出回りました。会社は、侵入はなく「もともと公開されている情報だ」と説明しました。プロフィールが公開されていること自体が弱点だった、ということです。
Clubhouseのほうが上手なこと
大勢で聴いて、手を挙げて話す、というライブの音声ルームは、Clubhouseが広めた形です。2021年にはTwitter Spaces、Facebook、Spotifyが同じような機能を出しました。進行役、話し手、聴き手という役割の作りは、いまもよくできています。
黙って聴くだけでもいい、というのも大きな利点です。ポッドキャストのように耳だけ貸せばよく、ビデオチャットよりずっと気軽です。話し手の側にも道があり、2021年4月からStripeを使った送金の仕組み(Clubhouse Payments)が入り、Creator Firstという企画では24の番組に月$5,000が支払われました。
Veilrの音声チャットは、二人で話す場所
聴衆はいません。 Veilrの音声チャットでは、組まれた二人だけが話します。進行役も、聴いているだけの人もいません。話したくなくなったら「次へ」で次の相手に移ります。
写真はぼかして見せます。 声だけの会話で相手の画面に出るのは、あなたの性別、年齢の幅、国(判別できたとき)、ぼやけたプロフィール写真、それに認証やBoostのバッジがあればそのバッジです。母語も表示されますが、設定で隠せます。年齢で絞り込んで探している相手にだけは、年齢の幅ではなく正確な年齢が出ます。Boostを使っている相手は、その一回の会話の中でだけ写真を鮮明にでき、それがあなたに伝わることはありません。組み合わされただけの相手に、あなたの本名、メールアドレス、住む街が渡ることはありません。
ネットワークの話も、正直に。 プライバシーポリシーのとおり、音声やビデオの通話では、相手の端末があなたのIPアドレスを知りうる仕組みになっています。ほかの通話アプリと同じです。テキストのチャットはVeilrのサーバーを経由するので、IPアドレスは相手に伝わりません。画面にIPアドレスが出ることは、誰に対してもありません。
電話番号を聞きません。 入るときに使うのは、Googleなどのお手持ちのアカウントです。最初に一回だけ、性別、生年月日、母語を登録してルールを読みます。18歳未満の人は使えません。
相手が外国の人でも。 お互いの登録した母語が同じでなければ、向こうの話した言葉が字幕で読めることがあります。字幕の対応は34言語、登録直後のアカウントには無料の5分がつきます。
話が合ったら残せます。 「連絡先に追加」をどちらも押したときに限り、やり取りは個人のチャットへ移り、表示名とメールアドレスを交換することになります。声の会話が切れた直後でも、しばらくはこのボタンが残っています。
匿名は、有料の機能ではありません。 相手探しも会話も無料です。払うとすれば、任意で一回ずつ買うBoostのパスと字幕の追加分数だけで、定期購入はありません。
ClubhouseとVeilrの比較
| Clubhouse | Veilr | |
|---|---|---|
| 会話の形 | 大勢のいる部屋。聴くだけでもいい | 二人だけの音声通話 |
| 名前を出さずに参加する | 聴くときの匿名は有料のPlusの機能 | 匿名が前提。料金はかからない |
| 登録で求められるもの | 電話番号、メール、パスワード、生年月日など | 持っているアカウントでログイン。電話番号は不要 |
| 部屋の進行 | 進行役、話し手、聴き手の役割がそろう | 部屋はない |
| ストアの評価 | 両方のストアで4.5以上、評価は合わせて100万件超 | 小さなチームの新しいサービス |
| 話し手の収入 | 送金の仕組みがある | 仕組みはない |
| 言葉の違う相手 | 資料に記載なし | 字幕が自動で出ることがある |
大勢で聴く部屋の作り、ストアの評価の高さ、話し手が収入を得られること。この3つはClubhouseのほうが上です。トークショーを聴きたいならClubhouse、知らない人と一対一で話したいならVeilr、と分けて使うのが自然です。
音声チャットを始めるには
- 1. Googleなどでサインインし、最初の画面で性別と生年月日と母語を登録します。
- 2. 形式を「音声」にして、マイクの使用を許可します。カメラは要りません。
- 3. 「音声チャットを開始」で相手探しが始まります。
Android端末ならGoogle Playから入れられ、iPhoneやパソコンではブラウザで開けます。
Clubhouseについてよくある質問
Clubhouseは現在も使えますか?
使えます。2026年8月の確認で、App StoreとGoogle Playのどちらでも最近の更新がありました。いまの利用者数は分かっていませんが、2021年のような規模には戻っていません。
Clubhouseのアプリは無料ですか?
部屋に入る、話す、進行役をする、は無料です。匿名での聴取などは有料のClubhouse Plusの機能で、アプリ内の通貨Coinsもあります。
Clubhouseに電話番号は必要ですか?
プライバシーポリシーによれば、アカウントを作るときに電話番号を求められます。Veilrでは電話番号を尋ねません。
Veilrに、Clubhouseのような部屋はありますか?
ありません。Veilrの音声チャットは、いつも二人だけの会話です。
Clubhouseの会話は録音できますか?
ルールでは、明確な許可なく録音することは禁じられています。
関連ページ
- 比較記事の一覧 — 音声でもビデオでも、知らない人と話せるサービスをまとめています。
- BIGO LIVE — 音声ルームもある配信アプリ。お金はダイヤの贈り物で動きます。
- imo — 電話番号でつながる無料通話アプリ。音声の部屋もあります。
- 音声チャット — 上で開いている、声だけの一対一の形式。
- テキストチャット — 声も出さずに、文字だけで。
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