OmeTVの代わりを探すなら:相手を選べて、声が字幕になるビデオチャット

OmeTVは2015年から続くスワイプ式のビデオチャットです。Androidアプリの配信開始は2015年7月31日 — 10年を超えて動き続けています。Google Playのダウンロードは1億件を超え、評価は69万455件で平均4.0(同日時点) — インストール数でいえば、Omegleのあとを引き受けた乗り換え先の中でいちばん大きなサービスです。このページの上にあるのはVeilrのビデオチャットで、ログインして「ビデオチャットを開始」を押せば、相手探しが始まります。

OmeTVがうまくやっていること

いちばんの強みは規模で、これは若いサービスが言葉で覆せるものではありません。登録も要りません — Google Playの説明文にも「no membership fees, no registration」と書かれていて、ブラウザを開いてそのまま入れます。ログイン自体は用意されていますが任意で、公式FAQの説明では、プロフィールや友達といった機能が増えるだけのものです。指を横に払えば次の人。この速さが、10年を超えて続いてきた理由の半分です。

放置されたアプリでもありません。2026年8月26日に見た時点で、Google Playには同じ開発者のアプリが2本並んでいて、本体は1億件超で最終更新が2026年8月24日、姉妹アプリの出会い系のほうは500万件超で同年6月8日の更新です。ビデオチャットの中に広告は出ませんし、レビューで不満が集まるのも制限の話であって、広告の話ではありません。公式ルールには、短い時間に複数の通報が集まった相手を自動で見つける仕組みと、24時間体制でスクリーンショットと本文を確認するモデレーターのことが書かれています。テキストメッセージを翻訳する機能も設定から使えます。商標OMETVは米国・EU・英国・ポルトガルで2019年に登録されていて、紛らわしいドメイン名をめぐるWIPOの手続きでも2023年7月と2024年1月に勝っています。運営はポルトガルのCorroiosに登記された企業Bad Kitty's Dad, LDAで、素性の分からない相手ではありません。

どこで足りなくなるか

ひとつめは、相手を選べないことです。これは不具合ではなく方針で、公式FAQにそのまま「we don't offer gender-specific filters」と書かれています。自分の性別を申告しても保証にはならない、「it's all random」だ、とも。当たりが出るまで指を払い続けるのがこのサービスの遊び方で、性別で絞ってその回数を減らす手段はありません。

ふたつめは、翻訳が声まで届かないことです。公式FAQの言い方は「message translation feature」— 訳されるのはテキストメッセージであって、相手が話した内容ではありません。日本語で話し始めた瞬間に相手の表情が固まる、あの数秒はそのまま残ります。

みっつめはiPhoneです。ome.tvのトップページには今もApp Storeへのリンクが置かれていますが、その先はHTTP 404を返します。2026年8月26日に日本を含む17か国のストアを、そのIDでAppleの照会API(iTunes Lookup)に問い合わせたところ、結果は0件でした(同じ問い合わせで対照に使った別のアプリはきちんと見つかっています)。案内だけが残っていて、アプリはありません。

お金の話は、公式の説明どうしが食い違っています。FAQはビデオチャットを「completely free」と書きますが、同じ開発者のGoogle Play掲載には「アプリ内購入」があり、1件あたり$11.99と表示されます。ペイウォールを集めているAdaptyが記録しているのは2つ — 月額VIPパス$8.99と、$10.99の「Return to chat」。後者はチャットへの復帰、つまり有料の制限解除です。返金は原則として行わない方針が公式に明記されていて(例外は二重請求)、利用規約には、運営が制限の期間をいつでも変更でき、その変更について利用者に責任を負わないとも書かれています。利用者の不満がいちばん集まるのもこの周辺です:身に覚えのない制限、払って戻ってまた制限、返事の来ない異議申し立て、見つからないVIPの解約。

不満はそれだけではありません。軽い出来事では制限されるのに、あからさまな振る舞いのほうは見逃される、という二重基準の感覚。通報を武器として使う人たちもいて、巡り合わせを自分に有利にするために互いを大量に通報し合うので、何もしていない人が巻き込まれます。そして制限の解除方法を検索すれば、VPNで迂回する手順の記事がいくらでも出てきます — 記事の多さは、制限にぶつかる人の多さを間接的に映しています。

名前は同じでも中身の違う製品が、もうひとつあります。ometv.chatの出会い系のほうです。こちらはルーレットと違って登録が必須で、有料の「VIP LOUNGE」が売っているのは優先表示そのもの — 国内ランキングの上位と一覧の先頭です。つまり「順番を買う」という発想そのものは向こうにもあり、そこを責めるつもりはありません。違うのは置き場所です。相手の性別の希望は、Veilrでは有料の外側にあって、無料のまま出せます。

規制の記録も1件あります。2025年8月20日、オーストラリアのeSafetyコミッショナーが、必要な安全機能を備えていないとして運営会社(ポルトガルのBad Kitty's Dad, LDA)に正式な警告を出し、同年10月28日にAppleとGoogleが同国のストアからOmeTVを削除しました。ウェブ版はその後も開けるので、サービスが止まったわけではありません。Trustpilotのome.tvは208件のレビューで2.3/5、うち64%が星ひとつです(2026年8月26日確認)。レビューは意見であって計測ではありませんが、数はこうなっています。

二つを並べて

OmeTVVeilr
始めるまで登録なしで、そのまま入れる持っているアカウントでログイン
相手の数Google Playで1億件超、69万455件の評価で4.0若いサービス。数ではなく条件で当てる
性別で選ぶ方針として提供しない(公式FAQ)無料の希望として優先。厳格にするのはBoost
言葉の壁テキストメッセージの翻訳声は字幕に、メッセージは翻訳されて届く
iPhoneブラウザで動く。App Storeリンクは404、17か国のストアに公式アプリなし(2026年8月26日)ブラウザで動く。専用のiOSアプリはなし
お金がかかるところ復帰$10.99・VIP$8.99(Adapty調べ)Boostと、字幕の追加分数

「始めるまで」と「相手の数」の2行は向こうの勝ちで、しかも僅差ではありません。登録なしのワンタップに速さで並ぶ方法はありませんし、10年で積み上がった1億件のインストールにも並べません。

Veilrが代わりに渡すもの

相手の条件を、先に出せます。 OmeTVでは当たりが出るまで指を払うしかありませんが、Veilrでは自分の性別をプロフィールに入れておけば、話したい相手の性別を無料で希望できます。希望に合う人がオンラインなら、まずその人から試し、いなければ、待たせたままにはせずほかの相手を探します。年齢と国の希望も同じで、合う人がいなければ範囲が広がります。向こうの希望は必ず守られます。Boost中は三つとも緩まず、順番も先頭です。ノンバイナリーで登録した人に出会うのは、「すべて」を選んだ人です。形式はマッチングの時点で決まるので、ビデオで始めた会話が途中で音声やテキストに化けることはありません。

訳されるのは、声のほうです。 OmeTVでは訳されなかった話し声が、Veilrでは字幕になります。二人が申告した言語が違う通話なら、ボタンを探さなくても字幕が自動で始まることがあります。新規アカウントには5分の無料分があり、その先はBoost、追加のチャージ、特典で増えます。テキストでは、自分の言語で書いたメッセージが相手の言語で届くことがあり、原文はワンタップで開けます。無料アカウントには翻訳の回数が用意されていて、増やすこともできますし、Boostで上限が外れます。翻訳が使えなかったときは、書いたそのままの文が相手に届きます。インターフェースは16言語に対応していて、日本語もそのひとつです。

引き合わされた相手に見えるもの。 相手に届くのは、あなたの性別と年齢の範囲、国が分かっていればその国旗です。認証済みやBoostのバッジは、ビデオでも表示されます。テキストと音声の会話なら、ぼかしたプロフィール写真と、設定した母語も加わります(母語は非表示にできます)。Boost中の相手は、その会話のあいだだけ写真のぼかしを外して見ることができ、外されたことはあなたに通知されません。正確な年齢まで見えるのは、年齢フィルターを使って探している人に限られます。本名・メールアドレス・住んでいる街は、二人とも「連絡先に追加」を押すまで相手に伝わりません。

制限の解除は、商品ではありません。 通報ボタンはどの会話にもついています。会話中に通報するとその会話は終わり、次の相手探しに移ります。通報した相手とは、24時間マッチングされません。ブロックは通報とは別に、自分で選ぶ操作です。自動の制限はどれも最長30日で切れ、永久的な制限をかけるかどうかは人が判断します。

どちらを選ぶか

1億回以上ダウンロードされた場所に飛び込んで、誰が出るか分からないまま指を払い続けたい。それはOmeTVがすでによくできていて、登録も要りません。相手の条件を先に決めて、言葉が通じない相手とも会話を成立させて、気が合った人と明日もまた話したい。そのためにログインが要る、というのがVeilrです。

Veilrで話し始めるまで

  1. 1. ブラウザで開きます。インストールは不要で、ホーム画面に追加すれば単独のウィンドウとして開きます。Androidには専用アプリもあります。
  2. 2. すでに持っているアカウントでログインします。どのログイン方法が使えるかはログイン画面に出ます。こちらでパスワードを作ることはなく、ゲストのままでは検索は始まりません。最初の一度だけ、性別・生年月日・母語とルールの確認があります。
  3. 3. ビデオを選んでカメラを許可します。カメラが使えないときは、テキストチャットへワンタップで移れます。
  4. 4. フィルターを決めて「検索を開始」。会話が良ければ、二人とも「連絡先に追加」を押してください。

関連ページ

OmeTVについてよくある質問

OmeTVの使い方は、そのままVeilrでも通じますか?

だいたい通じます。指を払う代わりに「次へ」を押すと、いまの会話が終わって、同じ形式・同じフィルターのまま次の相手を探します。違うのは入口です:先にログインすること、形式を先に選ぶこと。プロフィールで必須なのは最初の一度だけです:性別・生年月日・母語を選んで、コミュニティルールに同意すれば終わり。自己紹介文の欄はなく、写真や表示名は設定のマイプロフィールであとから足せます。

OmeTVは無料ですか?

中核は無料です。ただし公式FAQがビデオチャットを「completely free」と書く一方で、同じ開発者のGoogle Play掲載には1件$11.99のアプリ内購入が並びます。Veilrの側は、マッチングも3つの形式も性別フィルターも無料で、売っているのは2つだけです — Boostと、字幕の追加分数。

性別で相手を選べますか?

OmeTVでは選べません。公式FAQに「we don't offer gender-specific filters」とあります。Veilrでは、自分の性別をプロフィールに設定すると、誰と話すかを選べます。無料で、合う人がオンラインならまずその人から試し、いなければ待たせる代わりに別の相手とつなぎます。厳格なフィルターにするのはBoostです。

iPhoneで使えますか?

iPhoneでは、OmeTVもVeilrもブラウザで動きます — 専用のiOSアプリはどちらにもありません。違うのは案内です:OmeTVはトップページに今もApp Storeへのリンクを置いていて、その先は404を返します(2026年8月26日確認)。

制限されたら、お金を払って戻ることになりますか?

Adaptyが記録している商品のひとつが「Return to chat」— 有料の復帰です。返金は原則として行わない方針が公式に書かれています(例外は二重請求)。Veilrでは、自動でつく制限はどれも最長30日で切れ、永久的な制限は人が決めます。解除は商品ではありません。

気の合った相手と、あとでまた話せますか?

二人とも「連絡先に追加」を押したときだけ、その人が連絡先に残ります。片方だけ押しても連絡先はできず、会話も保存されません — 相手に尋ねるだけで、断ったことが相手に伝わることもありません。二人が押すと、いま話していた会話の直近のやり取りがそのまま個人のチャットに移ります。ユーザー検索はありませんし、ユーザー名を指定して連絡先リクエストを送る仕組みもありません。連絡先になる道は、一緒にいた会話で二人が「連絡先に追加」を押すこと、それだけです(テキストと音声なら、会話が終わった直後の短いあいだも押せます)。

このページに登場する商標およびサービス名は、それぞれの権利者に帰属します。Veilrはそれらのいずれとも提携しておらず、承認・推奨を受けたものでもありません。