ChatHubはもうない:何が起きて、あのフィルターはどこで使えるのか
ChatHubは、2024年3月に自分でサービスを閉じました。ウェブの保存記録(Wayback Machine)では、chathub.camは3月5日にはまだ動いていて、25日にはトップページが閉鎖の告知に変わっています。有料のサブスクリプションはすべて解約され、返金も手続きされたと、同じ告知に書かれていました。上で開いているのは、Veilrのビデオチャットです。ChatHubにあった性別・国・言語という三つのフィルターがVeilrではどうなっているかは、後半で説明します。
閉鎖の告知に書かれていたこと
トップページに出た文は、英語でこう始まります。「We regret to inform you that our service has shut down」。続けて、有効なサブスクリプションはすべて解約して返金を処理したこと、返金は5〜10営業日で届くことが書かれていました。
閉じた理由は、告知のどこにもありません。2023年11月にOmegleが終わった直後の時期にあたりますが、その関係を運営が語ったことはなく、ブログなどで言われているつながりは推測です。閉鎖日を「2023年12月19日」とする記事もありますが、保存記録では2024年3月5日にもサイトは動いていました。
運営者は最後まで名乗りませんでした。サイトの下の欄にもプライバシーポリシーにも会社名はなく、問い合わせの手段はフォームだけでした。
chathub.camを今開くと
2026年8月27日に確かめたところ、chathub.camはHTTPSでつながらず、HTTPで開くと「Northants Tools」という、チャットとは何の関係もないサイトが出てきました。ChatHubが戻ってくる気配はありません。
名前も、ほかのサイトが使っています。chathub.net、chathub.tv、chathub.chatといったアドレスで別のサービスが動いていて、chathub.ggにいたってはAIチャットボットをまとめたサイトで、ビデオチャットですらありません。どれも元のChatHubのチームが運営しているという手がかりは見つかっていません。検索で「ChatHub」を探すと、別の場所に着くことがあるので気をつけてください。
ChatHubが好かれていた理由
ChatHubは2019年に始まり、Omegleにはなかったフィルターで人気を集めました。相手の言語、国、性別で絞れて、日本語のページ(/ja)もありました。同じ相手と二度つながらない「No Multiple Match」や、4人の相手を並べてひとりを選ぶ「4 Cam Mode」もありました。
登録なしで「スタート」を押せば始まる手軽さ、スマートフォンのブラウザでの速さ、ホーム画面に追加して使える作りも評価されていました。ゲイやレズビアンの人のための部屋を別に用意し、「Banning is the least option」(利用停止は最後の手段)という方針で、禁止よりもフィルターと組み合わせの改善に力を入れていました。閉じるときに自分から返金したのも、誠実な終わり方でした。
ただし、性別で絞るのは無料ではありませんでした。2020年11月の保存記録にあるサイトの画面には、「ChatHub Plus」の案内として「Gender Filter」「$14.99 / Month」とあり、毎月自動で更新されると書かれています。支払いはStripeでした。
移る先で確かめたい3つのこと
ChatHubの利用者がどこへ移ったのかを示すデータはありません。だから、どこかを勧める前に、ChatHubで使っていた3つのものが次の場所にあるかを見てください。
- 1. 言語。 同じ言葉を話す人を探せるか、話せなくても会話になるか。
- 2. 国。 相手の国を選べるか。
- 3. 性別。 相手の性別を選べるか、それはいくらか。
同じジャンルでも、答えはばらばらです。たとえばOmeTVは、公式のFAQで性別のフィルターを提供していないと書いていますし、Omegleそのものは2023年に終わっています。
Veilrでの答え
性別は、無料の希望です。 ChatHub Plusの月$14.99にあたる支払いはありません。プロフィールの性別を埋めておくと、相手の性別の希望が出せます。該当する人が接続していればその人が先で、いなければ別の人です。希望を絶対にゆるめたくないときは、Boostを使うとその間は希望が緩まず、待ち行列の先頭にも回ります。Boostは定期購入ではなく、1時間から1か月までのパスを一回ずつ買うものです。
国も、希望として選べます。 一覧にはおよそ200の国があり、年齢の希望と同じく、合う人がいなければ範囲が広がります。形式ごとに世界でひとつの待ち行列なので、国別の部屋はありません。いまは英国では使えません。
言語は、絞るより訳します。 ChatHubが相手の言語で絞り込んだのに対し、Veilrは言葉の違う相手とも会話が成り立つほうを選びました。映像や声でのやり取りでは、登録された母語が二人で食い違うとき、相手の発言に字幕がつくことがあります。字幕は34言語、画面の表示は日本語を含む16言語です。打ったメッセージが先方の言語に訳されて届くこともあります。
もう一度話したい相手は、残せます。 ChatHubの「No Multiple Match」は同じ相手を避ける機能でしたが、Veilrには逆に、気の合った相手を残す方法があります。「連絡先に追加」をお互いに押せば、その人とは個人のチャットでつながったままになります。
違うところもあります。 ChatHubは登録なしで始められましたが、VeilrはGoogleなどのアカウントでログインしてからでないと相手を探せません。4人を並べて選ぶ形もありません。18歳未満は利用できません。
ChatHubとVeilr
| ChatHub(2024年3月まで) | Veilr | |
|---|---|---|
| いま使えるか | 閉鎖。ドメインは無関係のサイト | 使える。英国は対象外 |
| 始め方 | 登録なしで「スタート」 | Googleなどのアカウントでログイン |
| 相手の性別 | ChatHub Plus、月$14.99(2020年の記録) | 無料の希望。Boost中は緩まない |
| 言語 | 相手の言語で絞り込み | 字幕とメッセージの翻訳 |
| 一度に見る相手 | 4 Cam Modeで4人から選べた | いつも1人 |
| 同じ人ともう一度 | 避ける設定があった | 「連絡先に追加」で残せる |
登録なしで始められる手軽さと、4人から選べる形。この2つは、ChatHubにあってVeilrにないものです。
Veilrで始めるまで
- 1. ふだん使いのアカウントでログインします。初回は性別、生年月日、母語を登録し、ルールに同意します。
- 2. ChatHubと同じくビデオで話すなら、形式をビデオにしてカメラを許可します。
- 3. 相手の性別や国の希望を選び、「ビデオチャットを開始」。
ChatHubはホーム画面に置けるサイトでしたが、VeilrはAndroid向けにGoogle Playのアプリがあり、iPhoneやパソコンではブラウザから使います。
関連ページ
- 乗り換え先の比較 — ChatHubのあとに候補になるサービスを、日本語で並べた一覧。
- Omegle — ChatHubの少し前、2023年11月に終わったチャットの元祖。
- OmeTV — いまも続く、スワイプで相手を替えるビデオチャット。
- Thundr — コインで順番を上げる仕組みのあるランダムビデオチャット。
- ビデオチャット — ChatHubと同じ、映像で話す形式の案内。
ChatHubについてよくある質問
ChatHubはなぜ閉鎖したのですか?
理由は公表されていません。閉鎖の告知にも書かれておらず、運営者も名乗っていませんでした。
ChatHubに払ったお金は返ってきましたか?
告知では、有効なサブスクリプションはすべて解約され、返金が手続きされたとしています。届くまでの目安は5〜10営業日とされていました。
chathub.netやchathub.ggは、あのChatHubですか?
同じチームだという手がかりは見つかっていません。chathub.ggはAIチャットボットを集めたサイトで、ビデオチャットではありません。
ChatHubのように相手の国を選べますか?
Veilrでは、相手の国を希望として選べます。合う人がいなければ範囲が広がり、Boost中は希望が緩みません。
このページに登場する商標およびサービス名は、それぞれの権利者に帰属します。Veilrはそれらのいずれとも提携しておらず、承認・推奨を受けたものでもありません。